双数姉妹 赤坂RED/THEATER提携公演

サヨナラ



作・演出 小池竹見

赤坂RED/THEATER
2011年7月7日(木)〜7月14日(木)


cast
明星真由美

今林久弥
佐藤拓之
五味祐司

辻沢綾香
熊懐大介
河野直樹
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「サヨナラ」終了ご挨拶

「サヨナラ」終了から2週間になりますが、御来場まことにありがとうございました。また、見ていないながらも こうして関心を持ってHPを覗いてくださった方々も本当にありがとうございます。

 今回、初の試みとして 終演後、演出家であり劇団主宰である私、小池がお客様からの質疑を受けるという時間を設けました。極力ドラマを排除した作品だったので、なにかしら見ていただいた皆さんの解釈の手助けになればと思ったからです。

 初日から3ステージは、全く質問して頂けませんでした。たぶん私のなかで「特に質問はでないだろう」という諦めがあったのかもしれませんし、パフォーマンスが舞台と客席の垣根をくずしていなかったのかもしれません。なにより、私の緊張が伝わったのだと思います。
 4ステージ目は「絶対に質問をいただこう!」という決意のもと、本番に臨みました。客席用のマイクを用意し、客入れ時間から(私が舞台上でご案内していました)なるべく、コミュニケーションを心掛けました。
 その成果か、偶然か、初めて質問をいただきました。一つ頂くと、二つ、三つとどんどん質問が重なりました。次の日からも様々な質問をいただくようになりました。(最終日だけ、また質問無しでしたが。)

 今回は、特に難解なことをしたつもりはありません。
 見ザル、聞かザル、言わザルという役割を与えられた人々(つまり、本当に舞台上で、見えない、聞こえない、言えない俳優)が、台本無しで いくつかの課題をクリアするというものです。課題は毎日ほぼ同じでありながら、セリフが決まっていないことで、小さなひとつの違いが後に起こることを予測不可能にさせます。例えれば「日常」です。毎日の繰り返しなのだけれども、毎日確実に違っているという意味で。

 ですから、具体的な質問を多く頂きました。本当にセリフは書いていないのか?(書いていません。)本当に見えてないのか?聞こえてないのか?(本当です。)どうのように、聞こえないようにしているのか?衣装の水玉の意味は?役の振り分けはどのように行われたのか?なんで、ずっと客電がついていたのか?ラストの言わザルはなんと言ったのか?などなど…。

 終演後の舞台上でも(今回はみなさんに舞台を通って、客席から出入りしていただきました。)初めてお会いした人たちと話しました。終演後の飲みの席でも、いろいろな方がいろいろな意見、解釈を語ってくれました。

 以前まで、終演後作品の話をするのはあまり好きではありませんでした。なるべく、他愛のない話に逃げていました。
 しかし、最近は舞台を見に行くと「面白い、面白くない」は別として、「誰かと話したい」と思える作品こそ価値があると思えてきました。「わかる」をきっかけに同種の人たちが集まるのではなく、「わからない」を通じて、互いに「わからない」人たちが出会うきっかけとなるような作品を作りたいと思いました。

 それこそ、劇場の役割なのではないかと考えています。安易な共感をわかちあうよりも、それぞれの違和感をすり合わせるために対話がうまれる場所。劇場にそんなイメージを持つようになりました。

 次回は、2012年3月15日から。吉祥寺シアターでやらせていただきます。東京を本拠地とした双数姉妹という劇団としての公演は、これで最後になる予定です。(詳細は、決まり次第 公表させていただきます。)新作です。よろしくお願いいたします。

2011年7月28日 双数姉妹主宰 小池竹見

7月7日の初日まであと1週間となりました。

にしすがもの稽古場は、お隣の体育館で「大規模修繕劇団」の公演が連日行われており、休憩所で蜷川さんや出演者のみなさんを横目でみながら、日々稽古に励んでおります。

いつもとは頭と体の疲れ方が違います。
俳優も いっさいセリフを憶える必要がない分、毎日新たな「時間」を生み出さなくてはなりません。

一度やったことを、繰り返すことは禁じられています。
成功を追った時点で、今回作ろうとしている「時間」は死んでしまうからです。
いわゆる即興とも違います。
それぞれのシーンには達成すべきミッションがあります。

大げさなドラマはありません。
伝えたいことはある一人の俳優にのみ、数行だけのテクストを渡しています。(それは、声に出して読み上げられることはありません。)
ドラマを否定しているわけでもありません。ドラマ以前の状態、その場で「対話」が本当に起こっている状態を作りだします。いわば「プレドラマ」とでもいいましょうか。

相手が次に何を言うか本当にわからない状態で発話、行動すること。無限の未来に開かれたアクション、リアクション。

順調に悩んでおります。

6月30日 小池竹見

21年目のサヨナラです。

「20年目の正直」では、ドラマが要求する「それっぽい演技」にサヨナラを試みました。 今回は「それっぽい演技」を要求するドラマそのものにサヨナラしようと思っています。 「実現困難なルールから立ち上がる現実」を毎回その都度、舞台上にたちあげる試み。 その場限りの即興でなく、模倣的再現でもなく「反復可能なナマの対話」を目指します。

出演者は7名。
明星真由美は「オペレッタ(1998年 紀伊国屋ホール)」以来、13年ぶりの出演となります。

(もし、3月の大きな出来事が起きなかったとしても)ゆっくりとしぼんでいく日本、東京。 当たり前に信じてきた便利や快適を これからも少しずつ捨てていかなければなりません。 少しずつ、小さな「サヨナラ」をせまられるでしょう。あるいは大きな「サヨナラ」を…。

サヨナラ○○、サヨナラ××、サヨナラ…。いくつもの「サヨナラ」を陳列したいと思います。

公演概要

双数姉妹 赤坂RED/THEATER提携公演
サヨナラ
    日程
  • 2011年7月7日(木)〜7月14日(木)
    タイムテーブル
    7/07(木)  19:30
    7/08(金)  19:30
    7/09(土)14:00 19:30
    7/10(日)14:00  
    7/11(月)  19:30
    7/12(火)  19:30
    7/13(水)14:00 19:30
    7/14(木) 18:00 
    ※受付での当日券の販売は開演の1時間前より行います。
    ※開場は開演の30分前となります。
    場所
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    赤坂RED/THEATER
    ※東京メトロ赤坂見附駅より徒歩2分、赤坂グランベルホテルB2F
    料金
  • 前売3,500円 当日3,800円(全席指定)
    前売発売日
  • 2011年5月21日(土)
    チケット取扱
  • チケットぴあ 0570 -02-9999(Pコード412-491)http://t.pia.co.jp
    イープラス http://eplus.jp (パソコン&ケータイ)
    劇団オンラインチケット
    ※オンラインでお申し込み後、ご入金が確認されました時点で予約成立とさせていただきます。ご了承ください。
    お問い合わせ
  • duel sisters 03-3227-0644
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